2016年11月23日

Vol.2『一隅を照らす』ということ

「あ~アタシも可愛いアクセサリーでも欲しいなぁ~」

「そうなの? でも普段から指輪とか付けてないんだからいらないんじゃない?」

「付けるとか付けないじゃなくて 宝石って持ってるだけでワクワクするもんなの!」

「そんなもんかね~ 昔からホントの宝ってのは『一隅を照らす』人材だって言うよ」

「なに『一隅を照らす』って…訳分かんないこと言ってないで 自分の頭でもテカテカ照らしてなさい」

相変わらずこんな会話が絶えない我が家でございます...(笑) 


さて今回は、此度リニューアルしたこのブログのタイトル『一隅を照らす』について書きたいと思います。

『一隅を照らす』とは、比叡山延暦寺を本山とする天台宗を開いた最澄伝教大師が、延暦寺での人材養成の目的を明らかにするために著わした「山家学生式」(さんげがくしょうしき)に登場する言葉です。


「一隅」とは、今自分がいる場所や置かれている立場を指します。

一人一人が与えられた持ち場で最善を尽くし、先ず自分を照らす生き方ができれば、その姿が周囲の人々の心を動かしてその人々も照らすことができる。そうして人々がお互いに良い影響を与え合うことで、あたたかい思いやりの心が自然と拡がり、地域さらには国全体が明るく照らされて素晴らしい社会が構築されていく。これが『一隅を照らす』ということだと言われています。

確かに現在自分が置かれている「一隅」が不遇だと愚痴や文句ばかり言ってる人をたまに見かけます。しかしその不遇な「一隅」は誰が悪いわけではなく、すべては自らが招いた産物なのです。先ずは、自分自身の今現在の「一隅」をしっかり認識して、その中で目前の為すべきことに向き合うことが大切なんでしょうね。


そしてこんな他愛もないブログのタイトルに冠したのは、私的な文章を発信する以上責任をもって精一杯表現させていただくことで、どなたか一人でも気持ちが楽になったり背中を押すことができるような、そんな『一隅を照らす』ブログになればとの思いからなのであります。









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