2009年1月30日

恋愛応援団

「おじゃましました~」

仕事から帰宅して、まさにこれから風呂に入ろうと
はだけたYシャツにパッチという出で立ちでうろうろしていたら
背中から聞き覚えのある若い女性の声・・・

「ウオッ! な・・・なに? 彼女来てたの?」

「あ、ああ もう帰るから送ってくるね・・・フッ」

鼻ですかし笑いをしながらバカ息子がこともなげに言い放つ

「もう誰か教えろよ~ ごめんねこんな格好で・・・」

「アッハッハッ 大丈夫ですよー」 って

いやいやいやいや こっちは全然大丈夫じゃない
一応理解のある良いお父さんを気取ってるわけだから
この格好はまずいでしょ・・・ホント頼むわ


ウチの息子たちがそれなりの年頃になった数年前から、彼らがそのときの彼女を家に連れてくるようになったので、我が家ではこんなハプニングも稀に起こるようになりました。

長男は今のところ東京暮らしなので彼女がウチに来ることはありませんが、あっちで今お付き合いしている彼女とは、週末一緒に料理を作ったり、デートをしたりヨロシクやっているようだとカミさんから聞いています。なので今のところは昨年地元で就職してウチで暮らしている次男の彼女がちょくちょくやってくるという感じです。

また、残念ながら今年高3になる娘はまだ一度も彼氏を連れてきたことはありませんが、やはりカミさんの情報では未だに一度も特定の彼氏なる存在はいたことがないとのことです。

それはそれである意味心配でもありますが、実際もし娘が半ケツ出したような今時のチャラい小僧でも連れて来ようものなら、今度はこっちがオヤジの本性を抑えることができるか心配なので、とりあえず今のところはそっとしておこうと思ってます。

まあウチの娘がそんな小僧を好きになるなんて万が一にもありませんが・・・
いや十中八九ないはずですが・・・
たぶんないと思いますが・・・
ないことを祈りましょう・・・


私は子ども達が中学生くらいの頃から、彼らに「人を好きになることはとっても良いこと 人から好かれることはもっと良いこと だから若いうちにどんどん恋をしなさい」と話してきました。
もちろん、まだ大人になり切らない若者が付き合う上での常識やルールをしっかりわきまえる必要があることも同時に話してきたつもりです。

色んな考えがあると思いますが、いい恋愛は彼ら自身の心を成長させてくれると考えていますし、親はそんな恋愛がオープンにできるように子供たちを育て、応援する立場にあると思っています。


恋愛の最も良い点は、自分よりも相手のことを考えるようになることです。


相手に好かれたいから、嫌われたくないからがきっかけですが、それでOKです。
彼女が喜んでくれるプレゼントは、彼女が好みそうなお店は、彼女に似合う服は・・・それまで自分のことしか考えていなかった男が、そう考えるようになることが貴重なのです。


確か長男が中学生のときに私にこんな質問をしてきたことがありました。

「大人と子供の違いって何?」

私は暫し考えてから答えました。

「自分のことしか考えられない人が子供、先ず相手のことを考えられる人が大人。だからお父さん位の歳になっても、自分さえ良ければいいって考えてる人はみんな子供だ。そしていい歳したそういう人を世間ではガキって呼ぶんだよ。」

「ふ~ん・・・」

当時の息子にはちょっと難しかったようですが、本当に好きな人といいお付き合いをしたいと思えば、自然相手のためを先ず考えるようになるだろうし、いつか結婚して子供を育てるようになって初めて、その真意を実感してくれるのではないかと思っています。

若い頃に恋愛の対象がしょっちゅう変わるのも、自分本位の子供であるが故だから当然なのです。
しかし、いい歳をして離婚だのDVだの、果ては自分の子供や伴侶を殺してしまうような事件が後を絶たない今の世の中は、救いようのないガキが多くなってしまったということなのでしょうか・・・


とにもかくにもお互いを高められるような素敵な相手を見つけて恋愛に真剣に向き合い、彼女のためにもっといい男に、彼氏のためにもっといい女に、という思いで色んなことにチャレンジして魅力ある大人になってもらいたいものです。



「お前 今日彼女来るんだろう? 部屋掃除しなくていいのか?」

「ああ・・・ 別にそんな気にしないから・・・」

「気にするとかしないじゃなくて、お前なら遊びに行ったとき
片付いてる部屋とゴミ箱みたいな部屋とどっちが気分いい?」

「・・・・・・」

「相手の立場になってもの考えなきゃすぐ振られちまうぞ!」

「分かったよ・・・」

ちっとも分かってない

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