2006年4月23日

分相応

♪逢いたくてー 逢ーいたくてー この胸の囁きがー♪ 

スターダストレビューの素敵な曲に乗せて
石田ゆり子が色っぽく囁きかける
「女房酔わせてどうするつもり・・・?」
ウーン いいですねー 

このCMが流れるたびに

あおっていた酎ハイの氷をくゆらせながら
ウチのカミさんがとなりで呪文をとなえる
「女房酔わせてどうするつもりーッ?!えーッ?どうするつもりー?!」
ウーン 怖いですよー 我が家は・・・


人にはそれぞれ「分相応」というものがある、と思います。
分相応を辞典で引くと「身分や能力に相応なこと 相応(ふさわ)しいこと」
とあります。まあ、自分にはできるできないとか(石田ゆり子だから)似合う
(?さんだから)似合わない とか・・・ 
?さんに限らず、悲しいかな実社会ではこういった分相応を思い知らされるときが確実にあります。


このコラムも頻繁に更新しますと言っておきながら1ヶ月経ってしまいました。
言いわけですが、ここのところ私にとっては結構ボリュームのある仕事が重なって、久しぶりに毎日追われていました。

実はある顧客の社長さんからの紹介で、近い将来上場を目指している企業
さんとお付き合いすることになりました。そしていきなりその企業さんの
決算申告に携わることになったのです。その企業さんは年商、社員数とも
当然私が今まで担当した顧客の遥か上をいく規模で、おまけに税効果、
退職給付、連結納税といった恥ずかしながら私にとっては机上の知識で
しかない処理を当たり前に適用するという決算です。 
正直「分不相応だなぁ・・」とへこみました。

おそらく皆さんは「プロなんだから当然何でも知ってるでしょ?できるでしょ?」
とおっしゃるでしょう。誤解を恐れずに申しますと、確かに税法でも
会計基準でも毎年というくらい改正されるので一応の勉強は継続して
やってますが、やっぱり「実務に勝るものなし!」なんですよ。
いくら理屈や知識だけ勉強しても、実務で経験して使いこなせなければ
何の意味もないのです。事件は会議室で起こっているのではなくて現場で
起こっているのです! (く・・くどい)


しかしこの企業さんのおかげで改めて実感したことがあります。
分相応の「分」っていうのはいつまでも同じではない
自分の生きかた一つで間違いなく「分」の幅を広げられるってことです。

先月から今月にかけて週末を使って自分の知識の足りない部分を補うために
猛勉強しましたが、その企業さんの実務データを見ながら、同時に私も
逃げられないという状況でしたから、その理解と吸収はよくある研修会どころ
の比ではありませんでした。
後で考えるとびっくりしますよ、昨日までできないと思っていたことが
自分の姿勢一つでできるようになってしまうんですから。


普段仕事や日常生活で、自分にはちょっと荷が重いなと思うことから結構逃げてしまうことはありませんか? そうできれば確かに楽ですよね。
でもいつもこれをやっていると自分の「分相応」はいつまでもそのまま・・・
ひょっとしたら、か細く寂しいままの「分」で終わってしまうかもしれません。

年齢に関係なく「ちょっと無理かな」と思うことに敢えてチャレンジすることで
「分」の懐が深くなり、人間的な魅力もグッとアップするような気がします。
エネルギーは必要ですがとても重要なことかもしれませんね。
今回このことを思い起こさせてくれた企業さん(特に経理担当のIさん)に
ただただ感謝です。これからもよろしくお願いします!


<追伸>
話はぜんぜん違いますが前回まで紹介した映画『不撓不屈』の続報です
6月17日から7月7日(あれ?ウチの所長の誕生日?)まで
アイシティシネマで公開が決定しました(ヤッター!)
奥様の買物の待ち時間を利用して是非是非ご覧になって下さい!

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