2009年12月31日

今年の重大ニュース

『うわ~ うまッ!! こりゃかなわんわ・・・』

3点目のヘディングシュートを決められたとき
さすがに全身から力が抜け 思わず呟いてしまった

強風吹き荒れる浦和レッズの本拠地埼玉スタジアム2002

全国高校サッカー選手権 この大晦日 娘の母校の応援に駆けつけたが
試合は1-4 力の差を思い切り見せ付けられる結果となり
身も心もさむい一日となってしまった

しかし最後まで精一杯のパフォーマンスを見せてくれた選手達は
この仲間とプレーすることが最後である事実を認めたくないのだろう
涙を流しながら抱き合い 互いに感謝の言葉を掛け合う

彼らはまだ気付いていないが 本当にすごい経験をしている
こんなシーンを見せてもらうといつも思う

今こみ上げているその感覚 それを忘れずに力強く生きて欲しい


さてさて今年も残すところあと僅かとなりました。
ちょっとほろ酔い気分で嗜めていますが お許しを・・・

今後たぶん年末恒例ってことになると思いますが、今年我が家に起こった重大ニュースをピックアップしてみたいと思います。

まず一つ目は 「長男のデザイン広告が渋谷を席巻」 

東京のデザイン会社で働く長男の某携帯電話会社の広告デザインが採用され、今年10月頃から渋谷のあちこちにその広告看板が掲示されました。



朝方まで会社に詰めっ放しで仕事をすることも多いようですが、彼の作品がこれだけ大きく取り上げられたのはもちろん初めてです。
この経験を糧にして、今までとはまた少し違った目と心で自身の仕事に向かってくれるものと信じています。(渋谷に行くことがあったら探して見て下さい。駅周辺に数ヶ所あるようです)


二つ目は「次男 オヤジと同じ病気で入院」

今年11月のある朝、仕事に行ったはずの次男坊から「胸が苦しくなって日赤に来たんだけど 入院になるみたいだから来てくれる?」という電話が突然入りました。

肺の内部に余計な空気が漏れて呼吸を困難にする「自然気胸」という病気です。

実は私もちょうど二十歳の頃に患ったんですが、どうも体質的な問題が主な原因ということで、そういえば私の父も確か40代に同じ病気で入院し、何でも背中から長~い注射針を刺して空気やら水を抜いて大変だったという話を思い出しました。明らかに遺伝ということでしょう。

また、私の頃は何も治療する術がなかったらしく、とにかく一週間入院して、その後一ヶ月自宅で寝ていただけなのですが、医療技術が進んだ息子の時代は、脇下から肺にカテーテルの管を通し余計な空気を抜く治療が施され、僅か3~4日で退院し10日後には仕事に復帰していました。

まあ実際のところ大事なくてよかったのですが、彼にとってはビジネスマンでありながら、若さに任せて週末に朝晩寝る間もなく遊び回っていた付けでもあると認識して、また一歩大人になるきっかけになれば、これもまた教訓と捉えておきたいと思います。


三つ目は「オヤジ 遂に禁煙・・・いや絶煙」

今年9月に、30年お世話になったタバコからやっと卒業させていただきました。

きっかけは、シルバーウェークに帰省した長男と家で一杯やりながら、仕事や将来のことなんかをダラダラと朝方まで話していたときのことでした。ちょっと酒が進んでからの息子のタバコの量が明らかに増えていく姿を見ながら『あ~ 俺も若い頃こうだったんだろうなぁ・・・やっぱ息子ってオヤジとおんなじことするんだ オヤジがバカやってりゃ結局子どももバカやるわけだ・・・』

まったく今さらなんですが そのときの私のオヤジとしてのスタンスというか立ち位置が情けなくて『あー もうやめよ! もーやめた!』と、何故かいとも簡単にその気になってその日から止めました。

絶煙したことが自分にとって良いの悪いのはともかく、親子というのは本当に鏡の関係であることを思い知らされる出来事となりました。


最後は「オヤジ PTA会長になる」

今年私ら夫婦の母校でもある娘の高校のPTA会長をやってます。

私の半生で学校のPTAほど無縁なものはなかったのですが、何の因果かお鉢が回ってしまい止むを得ず引き受けることになりました。

ただこれが・・・流石に何でもやってみなきゃということなんですね。
私学のこと、母校のこと、とにかく自分が知らないことの多さにビックリしました。

平日に休んだり中抜けすることも多く事務所には正直迷惑もかけていますが、おそらく現在自分の勤務する仕事の世界以外で、このような活動ができる機会はないと思います。

冒頭のサッカー選手権応援も、そのお役目という色彩が強いことも事実ですが、やるからには好き嫌いのレベルではなく、自分ができる限りの行動はしていこうという思いで今年一年携わってきました。

しかしそのおかげで通常の生活では巡り合えなかったであろう多くの方々との新たな縁を持つことができ、一方で、私が学生時代にお世話になった旧知の先生方とも別の立場で交流を深めることもでき、会長職に就いたこと以上に大きなサプライズを戴くことができました。


人生というのは本当によくできたというか不思議なもので、一般的には家庭を持ち子育てが終わる頃、今度は年寄りの世話が始まり、いつも何かに追われながらもその中で小さな喜びや感動を与えられて生きているような気がします。

年齢的にも“仕事”の世界だけではなく、家族を通した組織やサークル、町内や自治体といった色んな世界に携わる機会がこれからもっと増えてくることでしょう。

そのすべてに共通して言えることはただ一つ、自分がどう向き合うかだと思います。

私は「いただかなければいけないものは いただかなければいけないものだ」の精神で
どうせやるなら“楽しく”をモットーに、向き合っていきたいと思っています。



「お前の重大ニュースってなんかないの?」

とんとニュースのないカミさんに聞いてみた

「ニュース~?・・・ 別にないよネエ~ 今年も平々凡々変わりなし!」  

「それが一番幸せなんじゃない?」

「そう? 私は身を焦がすような刺激が欲しいわ! ア~ッ」

「・・・」


おっと年が明けました 2010年も何卒ヨロシクお願いします!